13.古着の買取りをしよう!
「お店の仕入れはどうすればいいの?」
テナントの内外装や什器の配置など、お店を開店するための準備が整ってきたら、いよいよ販売するための商品を仕入れましょう。
リサイクル品をメインにした古着屋さんですので、基本的な仕入れは買取りになります。
買取りはその季節に合った洋服や、バッグ・アクセサリーなどの服飾品、雑貨などが主になります。
あらかじめ買取りが可能な品物のジャンルを決めておいて、事前にチラシなどで告知しておくと良いですね。
それでは、ざっと買取りの一連の流れを見て行きましょう。
①まず、お客様に、お売りいただける品物を直接お店まで持ちこんでいただきます。
②スタッフがその場で査定をします。
このとき、お持込みいただいた品物の量が多い場合は、査定にお時間がかかる旨をお客様にお伝えして了承をいただきます。
一点づつ、お品物の状態やブランド・メーカーの価格帯などを確認していきますので、どうしてもお時間がかかる場合があります。実際にそのようにお客様へお伝えすると良いでしょう。
③査定が終了したら、速やかにお客様へ買取金額を提示します。
買取金額にご納得いただけたら、お客様に「買取承諾書」へ必要事項を記入していただいてお取引成立となります。
以上が、基本的な買取りの流れになります。
実際にお店を新規オープンするときに、いきなり商品が何もない、店内に什器類しかないような状態では新規開店とは言えませんね。
そこで、オープンする前にまず「先行買取」というのを行います。
先行買取というのは、例えば10月にお店を新規オープンする場合、その半月か1ヶ月前くらいから買取りを始めて商品を集めることです。
事前に先行買取のチラシを配ったり、先行買取用のA型の立て看板を店先に出しておくと効果があります。
ここで一つ気をつけていただきたいのは、もし近隣に買取りをしている古着屋やリサイクルショップなどが無い場合、お客様はあなたのお店がどんな物を買い取ってくれるのか解りません。
そのため、古着やバッグ・アクセサリーなどと買取できるものを限定していても、はじめのうちは、お客様はいろんな状態の品物を持ち込んで来られます。
特に9月ごろなどは、もう着なくなった夏物洋服などを持ってこられるかたが多いと思います。
そこで!
あなたのお店がどんな商品を扱っているのか、どんな品物なら高く買い取ってくれるのかをお客様に知っていただく必要があります。
これはわたしのやり方なのですが、まず先行買取をはじめる前に、あらかじめ新品の商品を仕入れておきます。
10月に新規オープンをする場合でしたら、冬物を9割、秋物を1割という割合で仕入れます。
(※地域によっては、全部冬物でも良いかもしれません)
このときに、あまり大量に仕入れる必要はありません。
なぜかと言うと、この仕入れた商品は「見せ商材」だからです。
これらの新品の商品を先に仕入れて店内に陳列しておくことで、先行買取のときに来店されたお客様の目にふれます。
お店に並べられた「新品かつ最近のデザイン・これからの季節に適した商品」を目にすることで、あなたのお店がどんな物をメインとして扱っているのかがお客様にわかります。
この効果はかなり大きいです。
次第に、状態の良い物や流行りのデザインのお買取りが増えてきたりします。
地域性もあるかもしれませんが、これが口コミで広がるとさらに効果が期待できます。
品物が何もない状態で先行買取をはじめるよりも、先に商品を並べておくことで、
「こういう物なら買い取ってくれるのか」とお客様に感じていただけます。
先行買取中に商品が売れることもあるので、すぐにキャッシュが入ってくるのもメリットですね。
「新品の商品をどこから仕入れるのか」に関してですが、わたしの場合は卸問屋へ直接出向いて仕入れることがほとんどです。
新品の商品は、記述のとおりの効果があるのと、売り場の鮮度を保つ効果があります。
効果的に新品洋服と古着を一緒に並べることで、お店の全体的な雰囲気も清潔感のあるクリーンなイメージになります。
さらに新品物と古着を一緒にご購入していただくことで、客単価の底上げにも繋がります。
この手法は、実際に大手リサイクルショップでも取り入れられています。
新品商品を仕入れる際は、利益よりも、それ以外のことに大きな効果を及ぼすということを念頭においておくと良いかもしれませんね(^^)
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