大手リサイクル企業がやっている古着屋の経営方法をこっそり教える、禁断の情報です

19.古着屋・リサイクルショップでよく使う経営用語~その2~

前々回の記事、「17.大手リサイクルショップの経営陣がよく使う言葉を知ろう」でご紹介した、「企業の経営陣がよく使う言葉」の続きです。

売買比のところまでで止まっていましたので、今回はそれ以降を見ていきましょう。

 

・構成比

構成比とは、各構成部門の全体に占める割合のことです。

古着屋やリサイクルショップでは、洋服や雑貨など、さまざまな商品を扱うため、部門ごとに分けて商品を管理します。

構成比を割り出すことで、各商品部門の売上金額が、全体の売上高に対してどれだけの割合を占めているのか、といったことを知ることができます。

さらに「18.「せどり」にも使える!中古品を扱うときの在庫管理をする方法」の記事でご紹介したように、細かい商品ジャンルを設定をしておけば、精度の高い構成比が割り出されます。
これは今後の経営指針の参考にもなりますので、ぜひ独自の損益計算書の中に盛り込んでおいたほうが良いでしょう。

例えば、全体の売上高が200万円だった場合を見てみましょう。

その中で、洋服部門の売上金額が120万円だとします。

構成比=商品部門の売上金額÷全体売上高」

ですので、この場合の構成比は“60%”となります。
全体の売上高に対して、洋服部門の売上金額が6割を占めている、ということですね。

このように構成比を見ることで、瞬時に各部門の“強いところ”“弱いところ”が見えてきます。
構成比が低い部門を底上げしていくべきか、それとも、構成比が高い部門をさらに伸ばしていくべきか、といった判断がつきやすくなってきたりします。

そのためにも、構成比をチェックしておくことは大切です。

 

・販売管理費

この言葉を目にしたことや聞いたことがあるでしょうか?
正確には、「販売費及び一般管理費」と言います。

これはよく「販管費(はんかんひ)」と略されて呼ばれることが多いです。

この販管費というのは解りやすく表現すると、店舗が支出する費用、つまり経費のことです。

人件費や、テナント家賃代、通信費、水道高熱費、広告宣伝費、接待交際費、福利厚生費、などさまざまなものがあります。

それらを総合して、販売管理費と言います。

販管費の内訳はたいてい決まっていますし、毎月出ていく費用もほぼ同じになることが多いかと思います。

もちろん月によって広告宣伝費を多く使ったり、人件費が増減したりと、常に流動していて時には大きく変化する経費もありますね。

逆に固定費となっているのが、テナント家賃代(“地代家賃”と表記されることが多いです)です。

とくに明確な理由もないのに突然この販管費が増えたりすると危険信号です。
どの経費が増えているのかチェックする必要があります。

広告宣伝費などは、売上高の増加に繋がることもありますね。
毎月の売上高に対して、どれくらいの割合で広告宣伝費を使うか、といったことを決めておいても良いかもしれません。

けれど売上が下がったときに広告宣伝費までごっそりと削ってしまうのは得策ではありません。
経営状況を見ながら、広告に費用をかける勇気も時には必要になってくるでしょう。

広告については、また別の記事で書きたいと思います(^^)

 

・期首棚卸

これは月の初めに所有している在庫のことです。
前月末に棚卸をした際に在庫の個数と金額、それに在庫単価が確定しますので、それが翌月の「期首棚卸在庫」となります。

棚卸についても、また別の記事で書いていく予定です。

 

・期末棚卸

期首棚卸とは逆で、これは月末に残った在庫のことを指します。

たいていは月末に棚卸を行いますので、店内や倉庫などに残っている在庫の実数を確定させます。
それによって「期末棚卸在庫」の個数・金額・単価が割り出されます。

正確な店舗経営を行うために、この「棚卸」はかなり重要です。
いい加減な在庫管理をしてしまうと、数字が狂ってきてしまいますからね。
事実とデータが食い違ってしまうと、まともな経営とは言えません。

しっかりと正確な数字を把握することで、次月の着地予想が出来るようになるのです。
在庫管理がいい加減にならないように、気をつけていきましょう(^^)



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