7.開業資金についての補足と、大切なこと
お店作りに大切なことって?
今回は、開業資金の補足を少し書いておこうと思います。
「開業資金をもっと抑えることはできないの?」
前回の記事で計算した開業資金、およそ300~400万円は、あくまでも一般的な単純計算にすぎません。
人によっては本当に様々で、200万円以下の資金で開業される方もいらっしゃいます。
「いったいそれはどうやっているのだろうか?」
深く考える必要はありません。単純な話です。
例えば、家族若しくは知り合いが不動産物件を所有していて、格安でテナントを賃借することができた、とか。
知り合いから大量に古着をかき集めた、とか。
友人たちにペンキ塗りなどの内装を手伝ってもらったり、棚を作ってもらった、などなど。
身近に手助けしてくれる人がいる場合は、そういった有利な面があります。
それだけで、ずいぶんと費用を抑えることができるのですよね。
木で手作りした什器などを上手く利用して、温もりのある演出をすることもできます。
大切なのは、お客様に与える印象です。
扱う品物が「古着」なのであれば、その持ち味を活かした演出や、できるだけ綺麗に見せる演出などが必要になります。
単に費用だけを安く抑えても、せっかくの品物が、余計に汚らしく見えてしまっては意味がありません。
「いかにお客様の購買意欲を掻き立てるか」、がキーポイントとなるのではないでしょうか。
誰もが、「開業資金を抑えたい」、と考えていらっしゃいます。
しかし、そればかりを意識してしまって、本当に大事な部分を見落としてしまうと、取り返しのつかないことになってしまいます。
◆絶対に見落としてはいけないこと◆
特に気を付けてほしいのは、お客様からのクレームです。
お客様のクレームで一番怖いのは、
「クレームを言わないこと」
です。
「は?」と思われるかもしれません。
けれども、これは本当に重要なことなのです。
例えば、自作した木の棚に釘が飛び出ていて、そのせいで商品にキズがついてしまっていたとします。
ご購入された後にお客様がそれに気づいて、すぐにお店へクレームをつけてもらえれば、まだフォローのしようがあるのですが(誠心誠意謝罪したあとに交換や返金をするなど)、
実は、何も言ってこない方もいらっしゃいます。
何も言ってこないお客様は、もう二度とお店へ足を運んではくれません。
そしてお店側はそのことに気付いていないので、改善をすることもありません。
これが一番怖いところです。
お客様がお店に対して失望してしまったら、本当にもうそのお客様には来店していただけなくなってしまいます。
開業時の店舗作りをする際に、できるだけ費用を抑えたい気持ちは十分すぎるほど解るのですが、そこだけを見て、大切な部分を見失わないように気をつけなければなりません。
お店が成り立っていくためには、「お客様ありき」なのです。
お客様がお店に対してどういった印象を受けるのか、
どういったお店を望んでいるのか、を常に意識しておけば、お客様に愛されるお店作りが出来るのではないでしょうか。(^-^)
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