5.お店の開業資金について考えてみよう
「お店の開業資金ってどれくらい?」
ここでは、実店舗での古着屋を開業するにあたって、どれくらいの開業資金が必要なのかを見ていきましょう。
開業する際に、お店にするためのご自身の土地や建物をお持ちでない場合は、物販が可能なテナントを賃借しなければなりません。
例えば、1坪・1万円で、15坪の物件を借りるとします。
そうすると毎月のテナント家賃は15万円ということになりますね。
さらに賃借する際に、物件のオーナー(大家)さんへ敷金を預り金として支払わなければなりません。
多くの場合、テナントの敷金は家賃6ヶ月分となっています。
さらに、不動産屋さんにご紹介していただいた場合は、仲介手数料(家賃1ヶ月分)なども支払う必要があります。
この時点で店舗取得費を合計しますと、1,050,000円となります。
上の例ですと、テナントを借りるだけで「100万円」を超えてしまいます。
あくまでも一例ですので、この限りではありません。
交渉次第ではもっと費用を抑えることもできるでしょう。けれど、不動産屋さんにもオーナーさんにもご迷惑をおかけしてしまう場合がありますので、身勝手かつ強引な交渉は禁物です。
次に、店内で商品を陳列するための什器(じゅうき)が必要ですね。
これはホームセンターなどで材料を購入し、陳列棚をご自身で作られる方もいらっしゃいますが、工作が苦手な方は購入するしかありません。
什器を揃えるとなると、おもいのほか費用が掛かってしまうものです。
中古什器などを購入できれば良いのですが、実のところ、中古ではなかなか揃えにくいのが現状です。
一つ一つ違う棚を購入すると、形や色・大きさが違いすぎたりして、店内の統一感が無くなってしまう恐れがあります。
できるだけメインとなる什器は統一感を出したほうが、商品(古着)も綺麗に見えるのです。
記述の例のように、15坪の店舗ですと、できるだけ什器取得費は50万円~80万円位に抑えたいところです。
メイン什器を新品で購入し、その他付属的な棚などは中古を購入するか、自作するなどしたら良いかもしれませんね。
什器を購入する場合は、お客様へ与える印象を意識すると良いでしょう。
新品什器やディスプレー用品は、
「ストア・エキスプレス/オンラインショップ」
https://www.store-express.com/
などで販売しています。
ぜひご覧になってみてください。
次は、店舗の内装・外装費用です。
これは賃借したテナントの状態によって、大きく費用が変わってきます。
あまりにも建物自体が古ければ、専門業者に依頼して、内装・外装を綺麗にしなくてはならない場合があります。
個人で古着屋さんをされている方の多くは、あまりこの部分で費用を掛けずに、ご自身で清掃や補修、ペンキ塗りなどをされる方もいらっしゃいます。
清掃や簡易補修などはかまいませんが、もしペンキを塗る際は、必ず建物のオーナーさんの許可を取ってから行ってくださいね。
看板を建物に取り付ける場合も同様です。
必ずしも内外装に多くのお金をかける必要はないのですが、手作りでお店作りをする自信が無い場合や、ある程度の高級感のある雰囲気を出したいのであれば、床や壁を内装業者にお願いするのも良いかもしれません。
プロの業者さんにやってもらうことで、仕上がりが綺麗で長く使用していても劣化しにくいというのが、大きなメリットです。
これは人によって発生する金額がかなり異なりますので、ざっくりと費用を出しておきます。
内装・外装、看板費用で80万円としておきましょう。
とりあえず、ここまでで掛かった費用をまとめてみましょう。
・店舗取得費 1,050,000円
・什器取得費 500,000円
・内外装・看板費用 800,000円
「小計 2,350,000円」
この時点で200万円を超えています。
まださらに、レジなどの備品代金や、仕入商品代金なども必要です。
次回で、備品や商品代金について書きたいと思います。
(※記述の数字は、実際に開業される方の状況によって異なります。
あくまでも一例であり、15坪のお店を開業する場合は、多めに見積もってだいたいこれくらい、と言う風にお考えいただけたらと思います。)
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